茨城県教育庁主催の「 ヤングケアラーを支える地域社会 ~こどもがこどもでいられるために~」の総合司会とパネルディスカッションのコーディネーターを務めさせて頂きました。

お笑い芸人平成ノブシコブシの徳井健太さんが「 僕 ヤングケアラーでした 」と言う演題でご講演くださった「 ヤングケアラーを支える地域社会 ~こどもがこどもでいられるために~」で 総合司会とパネルディスカッションのコーディネーターを務めさせて頂きました。

今回は茨城教育の日、教育月間シンポジウムとして 茨城県教育庁の主催で開催され約260名の参加者がいらっしゃいました。

「 ヤングケアラー 」というのは「 障害や病気のある家族のかわりに 家事や妹弟のお世話をして、友達と遊ぶどころか、学校にもいけなくなってしまう、自分の時間が持てない子供たち 」の事を意味しています。


初めに主催者挨拶で 森作宣民茨城県教育委員会教育長がご挨拶をされ、県の調査では、今、中学高校で17人に1人はヤングケアラー、という結果が出ており、現実問題として、少なくない人数で非常に深刻な現実がある、というお話もされました。

徳井健太さんは 控え室でお写真を撮った時には、芸人さんの明るさでしたが、講演になり、その壮絶ともいえる子供時代のお話しには、笑える場面は一切ありません。

精神を病み引きこもりになってしまったお母様に代わって、まだ小さい妹のお世話と家事全般を小学6年生から続けていた徳井さん。1日2回、朝4時と夕方6時には、新聞配達もしていたそうです。

「 当時は、辛さも怒りも喜びも 心が全く何も感じない人間になり、ただ無表情に毎日をこなしていた。必死に生きてきたので あまり覚えていない事もある 」

徳井さんの当事者ならではのそんな言葉に、どんなに大変な子供時代を過ごしたのかと、胸が締め付けられるような気持ちになりました。

講演のあとは、会場の皆様からのご質問に徳井さんが答えるコーナーでは 一般の方々はもちろん、教職員の方々や、高校生、議員の方々からも 様々な問かけがあり、ヤングケアラーに関する関心の深さと、深刻な現実がよりはっきりと感じられました。

ちなみに、質問の中で一番多かったのは「 ヤングケアラーの子供たちに どう声かけをしたら良いのか?」というものです。

徳井さんの答えは「 とにかく大人の皆さんは諦めないで おせっかいを焼き続けて下さい 」との事。

思春期の子供たちならではのプライドや、家庭の事なので実態把握が難しいのですが 「 何か変だなあ 」と感じる子供がいたら、見守りからの声掛けを、焦らずに、でも「 貴方の事を気にとめているよ 」と感じてもらうように大人が諦めないでおせっかいを焼く事は、とても大切との事でした。

第2部のパネルディスカッションには、横須賀聡子様( NPO法人セカンドリーグ茨城理事長 )・朝日華子様( 茨城県スクールソーシャルワーカー )・草地学様( 茨城県PTA連絡協議会会長 )・小澤正明様( 茨城県福祉部福祉政策課副参事 )をパネラーにお迎えし、

地域・学校・行政・PTA等、それぞれ専門的なお立場から、ヤングケアラーに関する様々なご提言や詳細なお話しを伺うことが出来ました。

子供としての時間と引き換えに、家事や家族の世話をしているヤングケアラー。

本人たちは、「 家族として当然のお手伝いなのか・ネグレストなのか・ヤングケアラーなのか 」わからなくなっている場合もあります。

「 気づく 」「 つなぐ 」「 手を離さない 」

孤立している家庭や子供たちに関してSOSのサインを見逃さないために、学校と行政の支援だけでは限界があるので、地域社会全体での理解と、協力が大きな助けになる事も強く感じました。

今回の講演会やディスカッションから、多くの学びがありました。

私自身も、少しでもヤングケアラーに関して心にとめて 出来る事があれば 動ける大人でありたいと思います。

素晴らしいご講演を下さった徳井様。そして、パネラーの皆様、茨城県教育庁の担当スタッフの皆様、今回はご一緒させて頂き、本当にありがとうございました。

地域の皆さんや学校・行政と各方面から子供たちを見守り、

しっかり社会全体でフォローしていけるように、皆さんと一緒に努めていきたいと強く思いました。

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