千住真理子さん・木住野桂子さんのコンサート影アナを務めさせて頂きました
「 Lexus Tsukuba Amazing Concert 千住真理子 & 木住野佳子 」で影アナを務めさせて頂きました。これは 「 レクサスつくば 開業15周年 」を記念して レクサスオーナー1000名様をご招待しておこなわれたスペシャルコンサートで 千住真理子さんのヴァイオリンと、木住野佳子さんのジャズピアノ、という夢の饗宴です。
このような素晴らしい機会に、影アナのご指名を頂き、本当に嬉しく思います。コンサートや舞台の 最初に聴く声「 影アナ 」で そのコンサートの主催者のレベルや 格がわかる、という人もいるほど、実は業界では 影アナの任務は大きいと言われていますので 本当に光栄です。
会場は 国内有数の音響効果として有名な つくば市の NOVAホール。
NOVAに3種類あるピアノの中で、今回 木住野さんは ベーゼンドルファーを使用されましたが 非常に美しい響きでした。そして、千住真理子さんの鳥肌が立つほどの 圧巻の演奏!バックステージで調律師の方と一緒に何度もうなずきあってしまったほどです。
演奏前は「 パガニーニ国際コンクールに最年少で入賞し、世界で4人しかいない【デュランティ】の愛称で知られるストラディヴァリウスを所有してる千住真理子さん。ストイックで厳しい感じの方なのかな」と 少しドキドキしていたのですが、なんともチャーミングでおおらかな雰囲気の方だったのでびっくりしてしまいました。千住さんのCDも著書も読んでいたので そんなお話もさせて頂いたのですが、演奏終了直後のお写真ではピースサインまでしてくださって 本当に感激です。
実は、千住さんと木住野さんは従妹同士でいらっるのですが、クラシックとジャズという別の世界なので ほとんど共演はされたことがないそうです。なので今回の夢の饗宴は お2人も楽しみにしていたようで 曲間のトークでは普通のコンサートでは見せないような「リラックスした感じの素」が出て、お2人の掛け合いに会場から何度も笑い声も聴こえました。
ところが! いざ演奏になると一瞬にして別人となり1000人のお客様の空気も一瞬にして変わる圧巻の世界。特に、無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ「パルティータ第2番」の「アルマンド」「シャコンヌ」、超絶技巧の「チャルダッシュ」の完璧な早弾 きと素晴らしい技巧と音色に、割れんばかりの拍手が鳴りやみませんでした。
私はヴァイオリン素人ですが、ハーモニクス奏法のフラジオレットも 今まで聴いた他の演奏家の方は全然違う、なんとも美しい口笛のような響きで「荒城の月」「赤とんぼ」などの日本の曲の演奏も その音色の美しさに涙が出そうになりました。
私は千住さんのお母さまの著書の中で「千住家の教育白書」や「千住家にストラディヴァリウスが来た日」という本は特に好きなのですが、自由でのびのびした愛が溢れる千住家の家族愛が描かれていた事を思い出しこの素晴らしいお人柄も圧倒的な音色も、本当にお小さい頃からの賜物なのだな、とストンと納得いたしました。
演奏中 私のアナウンスの机のすぐ横に、千住さんのヴァイオリンケースが 開いたまま置いてありました。見るともなくふと目をやると、ケースの中に千住家のファミリー写真が お守りのように見える位置に置いてありました。厳しい音楽の世界で生きてきた千住さんの「原点」が見えたような気がして胸が熱くなりました。
今回も本当に素晴らしい経験をさせて頂きました。このような素晴らしいコンサートに、影アナのご指名を頂き、本当に感激です。ありがとうございました。