薪能「 オペラ カーリューリバー:能とオペラの融合 」で解説と司会を務めさせて頂きました

日本遺産にも認定されている牛久シャトーを背景に開催された オペラを能舞台に回帰した幽玄の演出「 オペラ カーリューリバー 」。

私は オープニングに物語の解説と 司会を務めさせて頂きました。

能とオペラを融合し 薪能形式での演出という、これまで観た事のない舞台でしたが非常に素晴らしい公演で 12月という寒い時期にも関わらず たくさんのお客様がご来場下さいました。

私は 初めて能やオペラをご覧になるお客様にもわかりやすいように あらずじはもちろん、様々な裏話や見どころ・聴きどころを、オルガンにあわせて約20分間 解説させて頂きました。

今回の公演はイギリスで最も高く評価されている作曲家のベンジャミン・ブリテンが能楽作品「 隅田川 」に感銘を受けて作曲した傑作オペラです。

「 能とオペラのマリアージュ 」というキャッチコピーは 今回、能舞台で 能楽の演出で上演する点と、西洋音楽と日本の伝統芸能である能楽の演者が同じ舞台に立つ、という点に 深い意義と意味合いがあります。

解説はわかりやすくお話しさせて頂きましたが、思った以上に 本番は会場が暗かったので 原稿の文字がほとんど見えなくて 内心ドキドキでした。寒さで目も少し涙目になっています(笑)

でも、むしろ ゆっくりめに語れたし、しっかり下読みしていったので なんとか無事にできてホッとしています。解説の後は、いよいよオペラの開演です。

プロローグは 修道院役のオペラ歌手の皆さんの美しい賛美歌の合唱で幕が開きます。オペラ歌手の皆さんの発声は 圧倒的な迫力!

そこへ いよいよ主役の狂女役の能楽師、山中一馬さんが現れます。

薪の薄暗がりの中で、能楽師ならではの謡(うたい)は 能独特の台詞と節回しで 淡々と低くうねるような声が 狂女の悲しみと緊張感と哀愁を感じさせ ゾクゾクしました。立ち姿も美しい。

頭上には美しい月夜。

そして薪と日本遺産の建物を背景に。

装束が風に翻る様子なども本当に幽玄な美しさでした。

今回は昼間のリハーサルは暖かく余裕がありましたが 夜には一気に寒さが強まり、指がかじかむ様な気温の中、夜の本番でも素晴らしい生演奏を披露された音楽スタッフの方々や

前日から当日の設営・受付などのスタッフの皆様も大変だったと思います。

でもみなさんチームワークが抜群で笑顔が素敵なスタッフばかり!

そこにもとても感銘を受けました。

そんな皆様のお陰で 舞台では出演者も 解説の私も輝けている事を忘れずに。

心からの感謝の気持ちでいっぱいです。

帰り際に若いお客様たちが 私を見つけて

「 最初に解説があってホントによかったです!めちゃくちゃ わかりやすかった!」と言ってくれたのは本当に嬉しかったです。ミッション成功!

室町時代から600年を超える歴史のある日本の古典芸能の1つ「 能 」

本日も素晴らしい世界とご一緒させて頂き感謝です。

これからも私でお手伝いさせて頂ける事がありましたら どうぞよろしくお願い致します。

本日も 本当にありがとうございました。しばらくは余韻に浸りそうです。

( photo by 鴻巣秀彦さん)

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