「いばらき農業アカデミー YOUNG Farmer’s Meeting 2019 」の司会を務めさせて頂きました
大井川和彦茨城県知事もご出席され 県内外からも注目を集めている「YOUNG Farmer’s Meeting 2019」の司会を今年も務めさせて頂きました。
今回はカルビーのポテトチップスや、FANCELのケールなどの生産をしており、経済産業省が選定する「地域未来牽引企業」「IT経営実践認定企業」にも選ばれている鹿児島県の(株)さかうえ代表 坂上 隆さんの基調講演も非常に素晴らしいもので 満席の会場は熱気で溢れました。
剣道教士7段で、農業従事しながら九州大学の大学院でも勉強された坂上さんは「 剣道も農業も最後に勝ち上がるのは 強い者・才能がある者ではなく あきらめなかった人である」というお話から始まり、若い頃の農業での様々な失敗談や 試行錯誤に苦しんだお話、その中からチャンスをつかむ努力・新しいビジネスモデルの構築など、とても具体的でオープンなお話をして下さいました。今や年収5億円以上ともいわれる農業経営者のマインドは 若い農業関係者の刺激とパワーになった事と思います。
また「 尖った商品づくりによる差別化戦略(村田農園 村田 和寿さん)」「農業経営の多角化を考える(株式会社 筑波農場 小久保貴史さん)」などの分科会も満席でした。私は村田さんの分科会に参加させて頂いたのですが、「 苺作り一筋 」の村田さんの様々なお話は不思議な事に完全にフリーでアナウンサーをしている私にとって「 想いが重なる部分 」があり感動いたしました。
その1つが 参加者の質問の「 一流企業とは どうやったらコネクションが作れるのか?」という質問です。村田さんの苺は、銀座千疋屋さんや、都内高級ホテル・一流料亭からご指名がある苺なのは有名です。そして、同じ質問は基調講演の時の坂上さんにもありました。。。。。。村田さんも坂上さんも 答えは同じでした。
「 基本的に自分から営業はしていない。特別な時や場所にだけいいものを出すのではなく、どんな小さなお店にでも どんなシーズンを通しても確実に心を込めたいいものを出していたら、誰かが見つけてくれて 自然と口コミでつながっていった 」という事でした。
職業は全く違いますが、何の後ろ盾もなく完全に1人でフリーでお仕事をしている私にとって「 そうか。色々不安はあるけれど、私も今のスタイルでいこう 」と勇気をもらえる言葉でもあり感激致しました。
「YOUNG Farmer’s Meeting 2019」が閉会してから、帰っていく参加者の皆様の表情はなんだかとても前向きで生き生きしているように思えました。人の手と ITを上手に使って「魅せる農業 農業ってかっこいい」という時代に入ってきているのですね。今日も素晴らしい学びがありました。ありがとうございました。